近年は、ご家庭内で英語の取り組みをおこなっていらっしゃる親御さんの間でもよく知られるようになってきたフォニックス。YouTubeなどの英語学習系のチャンネルなどでも見たり、聞いたりすることが増えてきています。
お子様が英語を学んでいく上で【読み】【書き】に進んでいく際に役立つフォニックス。
この記事では、まずフォニックスについての基礎知識を少し書いていこうと思います。
目次
- フォニックスとは
- まず何からスタートしたらよいのか
- 大切な42の音
- アルファベットの音と名前
- 気をつけたいこと
1.フォニックスとは
アルファベットの音と文字の関係性を理解しながら、読み書きを学ぶためにつくられた教授法です。
アナリティクスフォニックスやシンセティックフォニックスがありますが、幼児さんから学んでいく場合は、
私はシンセティックフォニックスをおススメしています。
というのも音から文字を組み合わせることで単語を学んでいくので、書くことをスタートした時にとても役に立ち、なおかつ効率的であるからです。
2.まず何からスタートしたらよいのか
大切なのは、まずは、音の理解です。
頻出の多いsの/s/ から順番に音を理解していきます。
この時点で、文字の形は学んでいきますが、文字の名前「エス」は知らなくてOK.
基本42の音を順番に学んでいきます。
3.大切な42の音
基礎の42の音をしっかりと1つずつ認識していきます。
私がおススメしたいのは、Jolly phonics (ジョリーフォニックス)。
多くのケーススタディーや検証も繰り返され、英語が母語の子/母語でない子にかかわらず、順番にステップを踏んで学んでいくことで、大きな効果を上げることがわかっているプログラムの一つです。
ジョリーフォニックスでは、まず基礎の42の音を確実に子供たちが認識、習得していくことからスタートしていきます。基礎の42の音に関しては、次の記事【002: 音を確実に!】で書いていきますね。
4.アルファベットの音と名前
音と文字の形を理解した後から、文字の名前の理解で大丈夫。
上にも書きましたが、まずは s /s/ という音を学び、同時にそのsの形についても覚えていきます。
アルファベットのこの形の名前は「エス」という事実は、基礎の42の音を学び終えた後でも特に問題ありません。
なぜなら、単語を読む際に、この「エス」を知らなくても /s/ という音を知っているだけで単語が読めるからです。
例えば、sit, sick, scissors .... 「エス」という名前を知らなくても読めますよね。
5.気をつけたいこと
慌てて進まず、ゆっくり確実に習得していきます。
フォニックスに取り組む上で大切なのは、かならず順番に進んでいくということ。そして、基本の音を覚えてから音読用の本を使い【読み】に進んでいく場合も慌てず確実に習得していくことが重要です。そうすることで、進歩が確実に見えてそしてそれが【書く】ことにもうまく繋がっていきますよ。
我が子たちがこのプログラムのおかげであっという間に本が読めるようになり、あらためてフォニックスの効果について再認識しました。
お子さんと一緒に英語を続けていらっしゃる親御さんに、フォニックスをわかりやすくお伝えすることで、各家庭で英語の本の音読を上手くサポート出来る環境を手伝い、楽しみながら英語多読へつなげていける子供たちが増えていくのではと思い、2020年に自身もフォニックスについて学びなおしました。2023年から各講座開始・個別ご相談なども受け付けていますが、このサイトでも基本的な情報をいくつか順番にご案内できればと思っています。